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「ザ・スター」 玉三郎×堤真一 対談
 衛星放送が見れなかった友のために、
玉三郎さんと堤さんの対談を起こしましたよ!

玉三郎さんがクルーズに堤さんを誘ったということですが
かなり明るいうちから船に乗られたようでした。
しかし対談が始まったのは、暗くなり、レインボーブリッジにライトが灯り始めた頃。
それまで数時間は何を話していたんでしょうね〜。

クルーズ船の上に、ディレクターズチェアーみたいな椅子に深くこしかけ
気持ちよさそうな夜風に吹かれながらの
楽しそうな対談でした。
他のゲストのほとんどが、ビデオ出演だったのに
堤さんは対談という破格の扱い!
せっかく長い時間一緒に居られたみたいなので
もっと長い対談でもよかったなーとも思いますが・・・・・・ぜいたくかな。
それに対談を長くしたら、他の部分が減っちゃいますもんね。
他の部分も本当にすばらしい番組でしたから。


そしてお話の中身は、
双方のファンである私にとっては、すごく、すごく、納得、感動、感心、そして尊敬。
心揺さぶられる内容でありました。


長い書き起こしですが、自分で読み返して
書き起こして良かったなーと思える内容です。
お楽しみいただければ幸いです。




(黒字はナレーションです)

お気に入りの東京湾クルーズに、ある俳優を連れ出したのだ。
100809_1057~01.jpg クルーズ船へ向う二人

玉三郎「東京って感じだよね」

海に出ると、玉三郎の表情は一変する。

玉三郎「夏さぁ、海に行かれなくて、風に吹かれなくて
 なんかモヤモヤしたときとか?
 ここに出るとパァーッといなくなるんだよね。」
堤「ああ〜」
「あとお稽古で詰まっちゃった時とか?」
「玉三郎さんも稽古で詰まるんですか!?」
「はい(笑) あっはっはっは。」
「そっちのほうが(意外だ)・・・・・」 


招いたのは、堤真一。
二人が出会ったのは、玉三郎が演出した舞台「天守物語」
アクション・殺陣専門だった堤の才能を見出し、役者になる事を勧めた。
そして仕事のない無名の堤を、舞台に起用し続けた。

日が暮れるまでのひととき。(東京湾の夕景。歌を口づさんでいる玉三郎)
玉三郎が、坂東玉三郎でなくなる、わずかな時間だ。

(景色を黙ってみている堤の横顔)

(レインボーブリッジがライトアップされる)
「あ、灯りついてきた。」


「だから僕いちばん最初に玉三郎さんにお会いしたのが、
『天守物語』で
獅子頭の方が最初別の方だったんですけど、どうしても立ち回りについてこれないって言うんで
じゃあ僕が・・・・急にあそこに入る事に・・・・・」
「でねえ、その獅子がとても上手かったんですよ、動きが。
で、ホントに獅子が動いてるみたいで
だんだん誘導してくとどんどん(よく)なっていって・・・・・
あ、柱にぶつかったの覚えてる?」
「あ、ありましたありました、覚えてます覚えてます」
「ハハハ(笑)、ドンッて、正面衝突ね。」
「そういうことやってる時に・・・(笑)・・・毎回玉三郎さんが
『あんた芝居しなさいよ』『芝居でしょ?』『役者なるんでしょ?』っていうことを
ずっとあの、後ろに入るときに・・・・」
「それは本番でしょ?本番の時・・・・・」
「はいそうです、本番になってから・・・・」

「役者になったらいいなと思ってて
それでまあ、ずっと待ってて。
で、本番になって、しゃべれるようになってから
本番の中で『役者になるんでしょ?』って言ったら
『へっ!? 役者?(目を丸くしてビックリしている堤の顔のマネ)』って。」
100809_1033~01.jpg 
「へっ!? 役者?」

「へへへ(笑)」
「『役者になりなさい』 って言ったら 『・・・・役者。(またモノマネ)』
毎日言ってたよね」
「冗談なのかなんなのか・・・・・かえって冗談なのかな、あんだけ言われると・・・(って)
それぐらい思ってましたからね」
「僕ね、よくいろんな人抜擢したりとかって言われるんだけど
僕くらいの年齢になったら、どの職業の人でも、若い人たちを抜擢してることあるし
皆さん言わないだけだから、僕は特別(なことをしてる)と思わないんだけど
僕が強いて、どういう人をこうしようかなって思うかなっていうと・・・
動物勘がある人なんだよね」
「ああー」
「あのねえ、こう・・・・俳優志願でとか女優志願で、演技をしますっていうふうに出て来られると
なんか、どうやっていいのかわかんないし、それはそれなりに勉強すればできるけど、
動物みたいにね、条件をぱーんって与えてぱーんって反応して、
ぱーんって与えるとぱーんって反応して、
たくさん反応してる中で、こっちの道じゃない?って言うとふぁーっとそっちへ歩いていく、
そういう人に、やっぱり目をつけた・・・っていうと言葉が悪いかな
そういう人を見てたし、
そういう人が、動物的な反応をしてるんだけど、専門家になった時に
その動物勘と経験とが両方こういう風に(手で一緒に進めるしぐさ)行くっていう・・・・・人を
見てたかな。」
「ああ・・・・・・」

「よくあの・・・・僕、芝居でキライな芝居っていうか、役者でやっちゃいけないなーっていうのが
自己満足で自分だけが気持ちよくなってる・・・・そういうのが絶対ダメだと思ってるんですけど」
「ああ、絶対ダメよね」
「もちろん外に向けて演じてはいるんですけど
僕の思ってる満足度みたいなものを、自分自身が持ったりすることはあると思うんですけど
そればっかりが出てくる人って最悪なんで
・・・・でも玉三郎さんて、それと演技が、同量・・・・(手でまるくまとめるようなしぐさ)
・・・って言ったらおかしいんですけど
で、これは、僕がやった場合ひじょうにいやらしい芝居になると思うし、
それがね、ますますね、こないだ久しぶりに見たときに
針の穴を通すような(針の穴に糸を通すしぐさ)・・・・スッという美しさというか、
その細ーい糸が、より輝いてるっていうように見えたんで
その凄さっていうか、その居方もそうだし、
その空気が・・・・もう・・・・これは違う世界に行った人だな(首を横に振りながら)と思ったんで
なんか・・・・若い頃からそうだったのかもしれないけれど、僕がそれにあまり気づかなかったのかもしれないし
ただ僕がそこに行けるとは思わないんですけど・・・・・
それが・・・・・・・・・・・・・・選ばれた人しかできないのかなって思ったんですよねー」
「いや、あのー・・・・、なれると思う。 なれると思います。
ていうことはね、僕は、堤くんが感じてくれたような演技ができているかどうか、自分ではわかんないし、
まだまだ進歩しなきゃいけないと思っているけれども
人のそういうものは、わかるということは・・・言えるかな。」
「ああー」
「だから、ちゃんとその将来の理想っていうのがしっかり、自分でハッキリ言える
あるいは、自分のその思考とか設計図とか、言葉でハッキリ、ポイントで言えるってなれば
そこへ向かって行けると思う」
「ああ。」

「それと、もう一つはね、年齢が来て良くなるっていうことは、僕にとって無いと思ってるんですよ、演技は」
「ああー(堤、おどろいたような顔)」
「ていうことは、年齢になったから、キャリア積んで、この年になったからできるって、けっこう言うんだけど
僕はそういうことはなくて、
年齢が来たらやっぱりだめになるっていうことを思ってるんですね。」
「うーん」
「ただし、ダメになる部分が多いんだけど、できる限り力を使わない・・・・っていうと言葉が違うんだけど、
たしかに力を使ってるんだけど、
筋力とかじゃない力を、ちゃんと使って、」
「はい、はい、(深く何度もうなづく)」
「筋力のダメさを逆に落としてしまう。それしかできないから」
「はぁ〜(感嘆)」
「それで、人に見せないの」
「あぁ(うなづく)」
「見せないっていうのは、若いときの目的だったんだけど
もうその見せないっていうことももう終わっちゃって
そういうのが見えたらもう終わりって。」
「ああー(感心)」
「見てもらって満足とか、どういう風に見えるかっていうことも考えずに、
自分が勉強してきたっていうことを、ひたすらそこで、
まぁエネルギーというのか、魂というのか、気持ちというのかを(手でこね回すような動作)
もう十二分に循環させて、役で居る。」

「(顔つきが変わる)あー、思い出しましたボク、玉三郎さんに言われた言葉で
その、役者やりなさいって言われて、演出とかを受けたりしている時に
『あんたうまい役者になんかなろうとしちゃダメだよ。いい役者になんなさい』って言われたんですよ。
まったこれも意味がわからないんですけど(笑)
それをねえ、・・・・・・すっごい思い出したんですよ。」
「(笑 うなづく)」
「あと、技術的なこともあるんですけど、イメージ・・・(両手を頭の横で回す) あるじゃないですか。」
「ええ、ええ」
「イメージするということで・・・・・・
僕が・・・・・これで・・・・『ああ、(自分は)役者をやらなければいけないんだ』って思ったのは、
初めて演出を受けた時に、玉三郎さんがふと
手をこう差し出して(右手をグーで掌を上に向けた形に)
『バラの花があるんだよ、てのひらに』って言って
玉三郎さんのキレイな指で、さぁーっと開いていったときに (指を開いていく)
実際は無いんですけど・・・・・僕、見えたんですよ!」
「あ、ホントに? ハッハッハッ」
「え、おぼえてないんですか!?」
「全然覚えてない(爆笑)」
「うわーー!!(ずっこける) 
僕、それが見えたがために、うわぁ、オレ役者やらなきゃならないんだっ・・・て思った・・・・」
「それでその後なんて言った?僕。」
「(掌を顔の前で玉三郎のほうに向けて) 『これがお芝居だよ』・・・って言ったんです。」
「あー、そう。 ・・・・・知らないなー、覚えてないよ!(笑)」
「えー!全然!?(笑)  
それはホントにいまだに覚えてます。
なんか、イメージすることとかって、大事なようで、なんかちょっと笑っちゃうようなところがあるんですけど
ホンモノ見ちゃったらもう、しょうがない、
実際見えるんだって思ってしまうと、それは
舞台の上では特にそうですけど、信じる・・・・・僕自身が信じなければ客には信じてもらえない」
「そうだね、で、役者がちゃんとイメージできないと、お客さんは全然イメージできないもん」
「うん、うん、」
「それで、役者がすごーくイメージしたら(左手を大きく弧を描いて挙げる)、
必ずお客さんはそれと同じイメージするんだよね(右手も同様に挙げて、両手とも流す動作)」
「ハイ」
「うん。だから、技術とかでいくらやっても、技術しかお客さんは見てないので
もちろん技術は必要なんだけども、その先が見えないと。
もう・・・・・・もう意識無く居たらいいんじゃないの? もうそれでいいでしょ。」
「うん、もうそれで・・・・・。はい。」
「それで、監督のいい人についてもらって、動物になったらそれでいい」
「はい、はい」
「うん。」
「それを・・・・・今日なんかあらためて、(もし今後)できれば、ずいぶん気持ちよくなるなーと・・・・(思った)」

「玉三郎さんはもちろん、役者としての先輩、と言うより
人としての・・・・・なんか・・・うーん・・・・
先輩とかそんな言葉じゃないですね、うーん・・・・、なんだろう、
僕にとっての、・・・・・・母性の象徴みたいな人だな。
うーん・・・・・女性というより、母性。ですね。
僕を生み出してくれた・・・・・」
「あっはっはっは(笑)」
「(笑)ていう感じかなぁ、。うーん。」
「父じゃないのね(笑)」





東京湾の夜景が美しく、
ミーハーな話を許していただけるなら
こんな夜景を眺めながら堤さんとクルーズだなんて、
いくら玉三郎さんだって羨ましすぎるぞっ!!
と思いながら
すばらしいお話に釘付けだった観世でした。    終わり。
| 舞台・演劇 | 11:28 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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| - | 11:28 | - | - | pookmark |
コメント
観世さん!書き起こしがこんなに長いとは!
感激です〜ありがとうございます(:_;)うれしかぁ〜

なんだか夢のような対談ですね〜。玉三郎さんの言葉にはお釈迦様のような雰囲気さえありますね。堤さんが動物的な勘がありそうなのは納得!!二人の間に暖かい空気が流れてるのが文から伝わってきました。
玉三郎さんがこうして堤さんを対談相手に選ぶのも、堤さんの人柄だろうなぁと思いました。A-STUDIOでは「僕本当に不義理をしていて」って言ってたくらい会ってなかったみたいなのに。いいですね、素敵な関係だなぁ。
印象的だったのがバラの話!それが決めてだったんですね。聞けたことが本当に嬉しかったです。玉三郎さん、何から何まで例えまで美しい…
また映像も男前っぷりが楽しみです♪写メだけでウフフ♪です。観世ありがとうございます(^0^)/
| かお | 2010/08/11 8:01 PM |
> かおさん

ようこそいらっしゃいませ。
読んでくださってありがとうございます!
他には誰も読んでくれないんじゃないかと(笑) 長いんだもん。
でも自分で満足だからいいや。

バラの話、ステキでしょ?
この話をしてるときの、堤さんの表情、身振り手振りもステキです。
早く映像入手できますように!

堤さん以外のところもすばらしい番組でした。
とても常人では想像できない世界を生きてらっしゃいます、玉三郎さん。
ホント、お釈迦さまです。おっしゃるとおり。

| 観世 | 2010/08/12 12:07 AM |
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