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中村勘三郎さん葬儀での、野田秀樹さんの弔辞(追記にて全文)
今日は中村勘三郎さんの葬儀が営まれました。
テレビで生中継されたそうなんですが、私知らなくて、見逃しました。

勘三郎さんのことについては、私より詳しい人は山ほどいるでしょうが
野田秀樹さんについては、演劇にそれほど詳しくない方は
「なんで最後を看とったりしたんだろう、そんなに親しいのだろうか」と
思われたんじゃないでしょうか。

そう、野田さんと勘三郎さんはとても親しいんです。



私は、野田さんに傾倒して演劇の道に進もうとし、人生を狂わされた者ですが(爆)
そのせいで、野田さんのことはすごく研究し、追いかけました。
だから、どういう人かかなりよく知っています。(想像でですけど)

彼は、 いつでもハスに構えていて、物事に対してまっすぐ受け答えをしたりしません。
口の端に笑みを浮かべながら、ちょっとふざけた風な顔つきで
それでいて子供っぽいキラキラした表情で、ふにゃふにゃと
鋭い言葉を吐きます。
本当に分かり合える人にしか、心を開かないんだろうなと思います。
そして、彼と分かり合うには、相当頭がいいか、
相当卓越した能力を持った人でないと無理だと思います。
そんな人はたぶん、ごくごく少数。

勘三郎さんはそんな人だったと思う。
そんな限られた人の中でも、一番の人だったと思うんです、野田さんにとって。


私は野田さんのファンですから、勘三郎さんの死を知って
「野田さんの悲しみいかばかりか」と、すぐ思いました。
野田さんの心中を察すると、どれほどつらいだろうかと思い、悲しかったです。
だって、二人は本当に、唯一無二の親友だったと思うから。
それは、仕事ぶりや二人の会話、二人の仕事への取り組み方を見ていたらわかります。


野田さんは、勘三郎さんの旅立ちを見送り、
後日新聞に追悼文を寄せました。
こんなこと、他の誰に対してもしないことだと思います。
この追悼文も紹介したいところですが・・・・。

今日の葬儀の弔辞を、紹介したいと思います。
弔辞は7分もあったらしいのですが、全文はまだ文字になっていないので
各社報道から抜粋したものをつなげてみます。


「見てご覧、君のお別れにこれほど多くの人が来てくれたよ。
君は、これほど多くの人に愛されていたんだね。」

「残された僕たちはこれから長い時間をかけて君の死を、
中村勘三郎の死を超えていかなくてはいけない。
いつだってそうだ。生き残った者は死者を超えていく。そのことで生き続ける。
分かってはいる。けれども、今の僕にそれができるだろうか。
君の死は僕を子どもに戻してしまう。」

 野田氏は2001年、勘三郎さんと組んで東京・歌舞伎座で上演された「野田版 研辰の討たれ」で初めて歌舞伎の脚本に挑んだ。 初日の本番直前の楽屋。2人は急に不安になり、ともに半分、涙目になった。勘三郎さんは「戦場に行く気持ちだよ」とステージへ。公演は見事、成功。2人は抱き合い、勘三郎さんは「戦友って、こんな気分だろうな」と言った。

「そうだった。僕らは戦友だった。
いつも何かに向かって戦って、だからこそ心が折れそうな時、大丈夫だと励まし合ってきた。
どれだけ君が演じる姿が僕の心の支えになっただろう。
それは僕だけではない。すべての君の周りにいる人々がどれだけ君のみなぎるパワーに、
君の屈託のない明るさに助けられただろう」

「君の中には古き良きものと、挑むべき新しいものとが同居していた。
君は型破りをする以前の古典の型をいうものを心得ていたし、
歌舞伎を心底愛し、行く末を案じていた。
人は簡単に君を天才と呼ぶけれど、いつも楽屋で本から雑誌、資料を読み込んで、
ありとあらゆる劇場に足を運び、吸収できるものはどこからでも吸収し、
そうやってつくり上げてきた天才だった。
だから君の中には芝居の真髄がぎっしりと詰まっていた。
それが君の死とともにすべて跡形もなく消え去る。それが悔しい。
君のようなものは残るだろうが、それは君ではない。
誰も君のようには二度とやれない」

「君はせっかちだった。
エレベーターが下りてくるのを待てなくて、両手で開けようとしたことがあった」
「勘三郎、そんなことをしてもエレベーターは開かないんだよ。
待ち切れずエレベーターをこじ開けるように、君はこの世を去ってゆく。
安らかになんか眠ってほしくない。まだ、この世をウロウロしていてくれ。
化けて出てきてくれ。そして、オレを驚かせてくれ。
君の死はそんな理不尽な願いを抱かせる」
「作家はいつも虚構の死をもてあそぶ仕事で、死を真正面から見つめる仕事だ。
でもまだぼくは君の死を認められない。
ぼくらは親友だ。盟友だ。
どうかどうか、安らかになんか眠ってくれるな。この世のどこからうろうろしていてくれ。」


こんなにストレートに悲しみと寂しさを訴える野田さんの言葉は、初めて聞きました。
あの、震災の時でさえ、(不謹慎覚悟で)死者のことを思い見つめていた野田さんが
こんなに「死」を受け入れられないだなんて。
彼の悲しみははかり知れません。

勘三郎さん、安らかに。
日本の歌舞伎と、芸能と、演劇と、
そして野田さんを、ずっと見守っていてあげてください。


(追記)
全文が出ましたので貼っておきます。
坂東三津五郎さん、大竹しのぶさんの弔辞も、涙なしには読めないすばらしいものなので
ぜひそれらも読んでください。
http://matome.naver.jp/odai/2135661363624427801

| 舞台・演劇 | 08:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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