<< あらぶる | main | 最近の小林賢太郎 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
ロベルトズッコ祭 感想編
フィギュアスケートのことばっかり書いてますが
堤真一さんのファンです! (←知ってる)
気が多くてごめんね。


まず最初に告知を。
『シダの群れ 純情巡礼編』
7月21日(土) 21:00〜  WOWOWにて放送です! (明日ですよ!!)


併せて、阿部サダヲさん主演の、『シダの群れ』第1作目
同日18:30〜 放送です。
続けて見ると、人物相関がよりわかりやすかも。 風間杜夫さんの位置づけとか。





さて、時間を置いてしまって申し訳なかったですが
ロベルト・ズッコについてもう少し語りましょう。

子供を育てて、いろいろ私も勉強したんですね。
病気や障害についてもね。
そんな私が今回、一番に思ったこと、それは
「ズッコはアスペルガー症候群だな!」


(注)
アスペルガーは偏見や誤解の対象にもなるので危険な発言ですが、
そんなつもりはなくて、
その病に特有と言われる状態が散見される、という意味です。
アスペルガーは非常に広範で曖昧な定義しか成されていないので
そうと断定するものではなく
いわんや、犯罪性や異常さを強調し、その病気=犯罪と言っているわけでもないので
どうかその辺は誤解のないように、続きをお読みください。





 
まず、 特定のものへの異様なこだわりを示します。
・自分の戦闘服。 
・行ったこともないアフリカと、そこに降る雪。
・公園の夫人から奪おうとする車の種類について。

それから、他人とのコミュニケーションの苦手さ、人の気持ちを推しはかれない様子。
・地下鉄での老人との噛み合わないやりとりや嘘(自分は高学歴だと嘘をつきます)
・公園での夫人とのやりとり。

そして、衝動的でキレやすい。
・やさしいかと思うと、何のためらいもなく人を殺す。

さらに、自分特有の理論を持っている。
ズッコはたくさんの持論を展開しますが、およそ他人に共感されるようなものではありません。
多くの憧れや、やりたいことがあるようですが、どれも現実的でなく
最終的には太陽に向かって飛ぶ。

飛んだら、何になれると思ったんだろう。
どこへ行けると思ったんだろう。


このような、特殊な行動は、
アスペルガーと診断される人に見られることがあり
つまり
なぜそんなことをするのかと聞かれても、それは本人には答えようがないわけです。
わざとじゃない。どうしてもそうせずにはいられない。

同様に、この芝居を見て
「ズッコは何がしたかったのか」「なぜあんな行動をするのか理解できない」
「いったいこの芝居は何が言いたいんだ??」
という感想を持ったとしても
(大部分の人がそう思うと思うんですが)
たぶん答えは無くて
見た人それぞれが様々な解釈をしていい。
ズッコを軽蔑してもいいし、愛してもいいし、わからないと放り出してもいい。
答えや主張はない。 そういう芝居なんじゃないかなあ。

でも見た人には何かを、かなり重い何かを与え、考えさせる。

・・・堤さんて、そういう芝居が好きみたいだよね。(ていうかそういうのに出ることが多いよね)


えー、前置きが長くなりました。

「ズッコ」は、堤ファンの間では、たぶんあまり評判のよくない舞台です。
難解さも手伝って。
正直、私も好きな部類ではありません。

堤さんの演技についての感想としては
自分に興味がないところへ話題が行ってしまうと、急に無表情になるのですが
そこがいいなと思いました。
さっきまで楽しく親しげに話していたのに
急にシャッターを下ろしたように、空虚な目をする。
別れの言葉も言わずにそこを立ち去る。
そういう所が、アスペルガー的であり、うまいなと。
堤さんがそういう意識を持って演じていたかどうか、
あるいは演出さんがそういう意識を持って演じさせていたかどうかは、知りませんが。

ただ、私としてはもう少し狂気を帯びさせてもよかったのかなと思います。
人を殺す時、
男と殴り合って何度倒されても起き上がる時、
ぞっとするような雰囲気があったら、もっとぞくぞくした。
・・・・まぁ、私の好みと言ってしまえばそうなんですが(笑)

たとえば、公園で女の頭に銃をつきつけ
その息子を足で踏みつけている時
周りのヤジウマがいろいろ言います。
子供がかわいそうだとか、警察がどうだとか。
その時に、ズッコはいちいちまともな反応=うろたえたり、軽く驚いてみせたりしますが
そんなのはいらない。
外野が何を騒ごうが、自分の目的を遂げるために銃を突き付けているのだから
イッちゃった目でたたずんでいて欲しかった。
子供を殺すときだって、立ち去るついでのように殺すのではなく
「当然」といった風に撃ったらよかった。
なんて思います。(残虐な内容でごめんなさい)


ズッコは、そんな残忍な男であるにもかかわらず
見た目は美しく、やさしくまっすぐな目をしていて、魅力的なようです。
強姦されたイヌコちゃんも、公園で脅された夫人も
みんなズッコに好意を持っている様子。
見た目の美しさって、ずるいというか、罪ですよね。
実際の事件だって、大韓航空の金賢姫しかり、OL殺人の市橋容疑者しかり。
見た目が良いことで、許してやりたくなる(といったら言い過ぎだけど)ことも、実際あるんだよね。
ズッコもそんな部類じゃないかと思いました。

それがまた哀しさとなり
「なぜそんなことをしなくちゃいけなかったんだい?」という、第三者側の気持ちを
かきたてるような気がします。


ま、「美しいけど罪な男」「美しいけどダメな男」っていうのは
堤さんに似合ってる役どころの一つですわな(^^)


私は、上演時(というか放送時)と、今とでは
この舞台を見て感じることがずいぶん違います。
もっと年齢を重ねてから見たら、また違う感想を持つのかも。
ズッコを理解することは永遠にできないと思うけれど。


中嶋朋子ちゃんとかについても触れようと思ったんだけど
(彼女の役どころは、これまたすごく難しいと思う!)
長くなっちゃったのでやめておきます。

今回は難しく語ってしまいました。失礼しました。
以上、ロベルト・ズッコ祭、おわり!!



| 劇評 | 13:52 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 13:52 | - | - | pookmark |
コメント
ズッコ祭り・続編ありがとうございます!!

(>_<)すご〜く観たかったなぁ…

お芝居は、超素人の私ですが…
時代背景等の知識や、演出家による演出の仕方、原作との違い等を考え考え→私なりの結論をじっくり出していくのが好きです☆

△分かりやすい<難解◎

観世サマは、お勉強されている方だから、すご〜く参考になります。

大好きな堤さん、うつむき加減な格好悪い系や、さえない中年オヤジ役に凄いと思ってしまう…

実物はいい男系、2枚目で素敵なのに
ズッコや石神役?みたいな犯罪者や難しい悪役が観たい…と思う

複雑f^_^; ?

演出家による演出の違いも興味有るので、観世サマまた、楽しみにしてます☆

| あい☆ | 2012/07/20 8:19 PM |
> あい☆ さま

おお、あい☆さんは難解な方がお好きなのですね!

私は、芝居というものの敷居の高さは
1つは値段の高さ、1つは難解さだと思っていて
値段はいかんともしがたいですが、内容については
「難解じゃないおもしろいのもあるし
難解なのもまたおもしろいよ」と伝えるつもりで
演劇記事を書いています。
ですので、話が深く難しくなってくると「この辺でやめとこう」とブレーキをかけてしまうんです。
でも、あい☆さんみたいにじっくり読んで考えてくださる方もいらっしゃるんですよね!!
嬉しいとともに、しっかり書かなきゃと、気が引き締まる思いです!

犯罪者役でしたら、ちょっと若すぎるかもしれませんが
映画『39 刑法第三十九条』をぜひ。
この堤さんも素敵ですし、ストーリー自体がなかなかゾクッとします。
(もうご覧になってたらごめんなさい ^^;)
| 観世 | 2012/07/20 10:54 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2020 >>

SPONSORED LINKS

SELECTED ENTRIES

CATEGORIES

ARCHIVES

RECENT COMMENT

RECENT TRACKBACK

堤真一情報はこちらをクリック!

TWO DOGS PROJECT

Counter

ブログパーツUL5

日本全国のアクセス状況ですよ! 


ジオターゲティング

■ Main Hall 情報 ■

再開しました。ご興味のある方はどうぞ。 現在受講している演劇講座レポなどを掲載中。

MOBILE

qrcode

LINKS

PROFILE

SEARCH